「食品ロス問題」をご存知でしょうか?
近年、食品ロス問題は「SDGs」で取り上げられるなど注目を集めているので、ご存知の方も多いと思います。
小学6年生になる孫いわく、「小学校の授業で教わったよ」と。
聞けば、日本では毎日大型トラック(10トン車)約1,760台分の食品が廃棄されているのだとか!そのおかげで、毎日の大量の食品処理にかかる多額のコストや環境負荷が大きな問題となっていることを教えてくれました。
そんな孫に「これ!まさに食品ロスの一部を担っている!」と褒められたことから始まった食品ロスへの意識。
日本だけでなく、世界のさまざまな地域で
食品ロス削減の取り組みが行われているのに、あまり意識したことがなかった…と反省💦
そこで今回は、
食品ロスを減らすために家庭でもできることや
食品ロスの一部を担っている!と孫に褒められた我が家の「満点だし汁」の活用方法をお伝えしたいと思います。
「満点だし汁」は廃棄を減らせるだけでなく、栄養を残さず摂れる最高の方法!
普通なら捨ててしまう野菜の切れ端たちが栄養満点のだし汁に変身し、大活躍してくれます。
しかも!いろいろなお料理に使うことができるので、とても便利!
廃棄も減り、カラダも喜ぶ「満点だし汁」はまさに一石二鳥!
簡単に作れるので、ぜひお試しください。
ということで、
我が家の食品ロスの取り組みもお役に立てたら嬉しいです。
食品ロス問題とは
・小売店:クリスマスケーキや恵方巻きなど、イベント用食品
・家庭:消費期限切れの食品、食べ残し …など。
家庭からの食品ロスは予想以上に多く、驚きました!
食品ロスはなぜ問題視されているのか
大きく2つの理由があります。
毎日の大量の食品処理にかかる「多額のコスト」と「環境負荷(環境問題)」です。
◉多額のコスト
処理にかかる多額のコストは、大切な資源のムダ使いと言われているそう。
確かに、食べられる食品を処理する費用はムダ使いと言われても仕方ない…。
◉環境負荷(環境問題)
食品を焼却処理する際に排出されるCO2が地球温暖化の要因となる温室効果を助長すると指摘されています。つまり、食品ロスが増えることは地球温暖化の原因のひとつになるということ。
地球温暖化は、すでに世界各国で発生している異常気象と関係があると考えられていますよね。
温暖化による平均気温上昇で、異常気温、台風、ハリケーンの大型化、豪雨など多くに地域で被害が増えるのは怖いですね。
私自身、孫に教えてもらうまでは「食品ロス」という言葉は知っていたものの、具体的に自分の生活にどんな影響があるのかよく知りませんでした。
温暖化で地球が悲鳴をあげているとなると…
確かに知らん顔はできないですね。
家庭からの食品ロスはさらに増えていることが予想されていて、小中学校の授業でも食品ロスを教える理由がわかるような気がします。
孫による食品ロスの授業に感謝です😅
食品ロスを減らすために「家庭」でできること
作りすぎたり…
消費期限が切れて食べられなくなったり…
「あぁ〜、もったいない💦」と思いながら捨ててしまうこと、ありませんか?
私はかなり心当たりがあります。
実は、私が住む集合住宅には24時間365日いつでも生ゴミを捨てられるゴミ置き場があるため、自宅でのゴミの保管場所はもちろん、夏場や梅雨時の生ゴミの臭いなどを気にしたことがありませんでした。
そのため、ゴミを減らす工夫も意識も薄れ、躊躇なく捨てていたかも…😓
完全な言い訳ですね💦
反省した私は、
孫からの授業を受け、食品の扱いを見直すことに!
家庭でも食品ロスを減らせる方法をお伝えします。
買い物/カラダもお財布もよろこぶ簡単なこと
まだあるのに、ないと思って買ってしまった経験はありませんか?
私は「まだあったような気がするけど…無かったら困るから買っていこう」と、曖昧な記憶からムダな買い物をしてしまうことが多々ありました。
そこで、お買い物に行く前に次のことを習慣に。
事前に食材を確認しておくだけで、
買いすぎを予防でき、ムダな出費を減らすこともできますよね。
空腹の状態で買い物に行かない
お腹がすいているときに買い物をすると、
すぐに食べられるお惣菜やベーカリー、フルーツなどつい衝動買いしてしまいがち。
衝動買いした食品で小腹が満たされると、結果、肝心な食事を残すことに…💦
残さないよう頑張って食べきろうとすると、カラダにも負担をかけてしまいます。
なので、空腹のときは買い物に行かないようにしました!
カラダにもお財布にもいいので、頑張って続けています。
お店の食品ロスも減らせる?
買うとき気になるのが「消費期限」。
私は、期限が長いものを買いたくて、つい棚の奥から商品を取り出していました。
でも、消費期限が間近に迫っているものや切れてしまったものは、お店で廃棄することになります。結局、お店で食品ロスが発生するわけですよね。
孫や娘にも注意され反省💦
消費期限内で使い切れるかどうか判断し、棚の手前から取ることにしています。
小さなことかもしれませんが、
お店の食品ロスも減らせ、もしかしたらお店の経営の一助にもなるかも…と思うと、今更ながらなんだか良いことしたような倖せな気分になっています。
お料理/作りすぎない・使いきる・食べきる
お料理で意識したいことは「作りすぎない」「使い切る」「食べきる」の3つです。
作りすぎない
カレーやシチューなど、つい作りすぎてしまうことがあります。
そんなときは冷凍保存。
微妙な量が残って「冷凍するほどでも…」という場合や、ジャガイモや豆腐などの冷凍に向かない食材が入っている場合は、レシピサイトなどを利用して新たなメニューに活かすものいいですね。
使いきる
生鮮品は、すぐに鮮度が落ち、傷んでしまいますよね。
その日に使いきれない場合は、冷凍保存したり、火を通すなど保存の工夫が必要です。
我が家では、残った生鮮品はすべて使いやすい量に分けて冷凍しています。
次のお料理のとき、使いやすくて便利です。
食べきる
家庭から出る食品ロスの60%弱が食べ残しなのだとか!
ここはしっかり意識したいところです。
食べ残しを減らすのは簡単。
しっかり意識して「食べきれる量を調理する」だけです。
とはいっても、
小さなお子さんの食事や介護の食事など、食べきれないケースはあります。
どうしても食べきれないときには、
冷凍保存したり、翌日の食事にリメイクするなど工夫することを考えてみましょう。
翌日の食事にリメイクすれば時短調理にもなるので便利ですよ。
防災用の備蓄
食品ロスにしてしまったことがある「防災用」の備蓄。
保存期間が長いこともあり、つい食品の状態を確認することを忘れて食品ロスに…💦
食品ロスだけでなく、
万が一のとき、食べられないのでは備蓄の意味がありません。
そこで、消費期限を確認できるよう「備蓄のリスト」を作りました!
防災の観点からも定期的にチェックし、
廃棄することなく、新しいものに入れ替え、万が一に備えておきたいですね。
外食でも意識したいこと
外食で食べ残したら、お店の食品ロスになってしまいます。
食べきれないとき「お持ち帰り」ができるとお店なら安心ですね。
我が家では外食するとき、タッパをバッグに入れて出かけます。
ただし、タッパに入れた食べ残しは早めに家に帰って保存しましょう。
特に、夏や梅雨時など食中毒に気をつける季節は長く持ち歩かないよう注意が必要です。
野菜の切れ端をムダなく使いきる「満点だし汁」!
生まれ育った実家では、
にんじんやたまねぎの皮、かぼちゃの種、しいたけの石づき、かぶや大根のヘタ、長ネギ上部の青い部分など、お料理に必要のないものは捨てていました。
ですが、いまでは大切に活用しています。
そう!冒頭でお伝えした「満点だし汁」のことです。
嫁いですぐお姑さんに教えてもらった「満点だし汁」は代々受け継がれてきたもので、栄養満点からその名がついたようです。
確かにその名の通り、弱火でじっくり煮出す「満点だし汁」は、加熱することで細胞膜を壊し、ムダなく栄養(ファイトケミカル)を取り出すことができます。
食品ロスは減り、栄養がしっかり摂れる満点だし汁。
代々受け継がれたご先祖さまの知恵はすごかった!
満点だし汁の作り方
作り方はとても簡単!
野菜の切れ端を煮込むだけです。
◉作り方
- 大きめの鍋に、1ℓ強の水を入れます。
- キレイに洗った野菜の切れ端(軽くどんぶり一杯分のほど量)を入れます。
- 火をつける前に、臭みをとるために料理用の酒(小さじ1)を入れます。
- 弱火で30分ほど煮ます。
- ボールの上に目の細かいザルを置き、鍋ごと移して濾せば、完成!
どんなお料理にも使えるだし汁の完成です!
保存方法
基本的に冷蔵保存していますが、
たくさんだし汁が作れたときは冷凍保存もしています。
- 冷蔵保存:麦茶などを作って入れる保存容器で、冷蔵保存しています。冷蔵の場合は3〜4日以内に使い切るようにします。
- 冷凍保存:たくさんだし汁が作れたときは、一部を製氷皿などに入れて冷凍保存しています。小出しに使えるので、小鉢料理などの少ないお料理に便利です。使う分だけ解凍しています。
どんな料理にも応用できる
満点だし汁は「万能だし」なので、
だし汁を使えるお料理すべてに代用することができます。
どんなお料理にも使えるので本当に便利ですよ。
我が家では、満点だし汁に味噌と豆腐を加える「即席味噌スープ」が大人気。
祖父母は、疲れたとき自家製の梅干しを入れてよく飲んでいたそうです。
水の代わりに満点だし汁を入れて炊いた炊き込みご飯は、具が少なくても美味しく食べられるので経済的にも助かり、お気に入りです。
インスタント食品も美味しくなる
インスタント食品が大好きな主人。
そんな主人のために、
子供の頃からお湯の代わりに沸騰させた満点だし汁を使って食べさせていたそうです。
主人の偏食を満点だし汁で補っていたのですね。
私も手抜きしたいときは見習っています。
インスタント食品にコクがでて、さらに美味しくなるから不思議です。
食品ロスも減り、栄養もしっかり摂れる満点だし汁。
ぜひ一度お試しください。
地域での取り組みを活用
日本各地域で独自の食品ロス削減の取り組みが行われています。
取り組み事例として紹介される施策もあるので、お住まいの地域での取り組みに活かしてみてはいかがでしょう。
フードドライブをご存知でしょうか。
フードドライブは家庭で余っている食品を回収し、福祉施設などに寄付する活動です。
私はお中元やお歳暮でいただいた缶詰や乾物など食べきれないとき、フードドライブを利用しています。
廃棄することもなく、喜んでいただけるのでおすすめです。
生ゴミ処理器の活用でゴミを減量できるよう、生ゴミ処理器などの購入費を補助している地域もあるなど、食品ロス削減に関する取り組みは広がっています。
ぜひお住まいの地域の取り組みをチェックしてみてください。
ポイントがもらえるなど、お得な情報もみつかるかもしれません。
まとめ
孫から教わった食品ロス問題は、
日本各地域で取り組みが行われているほど深刻なものでした。
大切な環境のために、一人ひとりの意識が大切だと感じています。
家庭でもほんの少しの意識・ちょっとした心がけで食品ロスを減らすことができます。
一人ひとりが取り組めることもたくさんあります。
ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
そして、
食べ物だけでなく、食べ物に関わる方々にも感謝しながら、
残さず美味しくいただけたらいいですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました(^^)
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