先日、職場のスタッフAさんから相談を受け、
過去の苦い失敗を思い出し、改めて「初心」にかえることができた私。
そこで今回は、職場の人間関係トラブルについて過去の経験をもとにお伝えしたいと思います。
相性の合う人。
大好きな人、憧れる人。
尊敬できる人。…など
過去にステキな出会いを経験したことがあると思います。
逆に
相性の合わない人。
苦手な人。
軽蔑する人。…など
会いたくない人との出会いも少なからずあるのではないでしょうか。
多くの人が「会いたくない人」と思われないよう、
無意識に良好なコミュニケーションを意識していると思います。
なのに、なんとなく敬遠されているように感じたこと…ありませんか?
「機嫌が悪そう…」と敬遠されていた
私は過去に、敬遠されていることすら感じず、猛省した経験があります。
職場での出来事です。
部下ができてから、良好なコミュニケーションを常に意識していました。
にも関わらず、
「今日は機嫌が悪そうだな、報告・相談するのはやめよう。しばらく様子を見よう。」と思われていたのです。
いったいなぜ?
スタッフ曰く、
「(事務所に)入ってきた瞬間すぐわかりますよ。」
「あっ、今日は機嫌悪そうだな。」
「重たい相談や報告はしばらく様子をみて、機嫌のいい時に伝えよう。」と。
スタッフとの楽しい雑談の中での突然の衝撃!
グサッと胸に刺さった言葉。
凍りつきました。
信頼関係が築けた部下だからこそ冗談まじりに話してくれたと、今では心から感謝しているのですが、当時は只々「ショック!ショック!ショック!」でした。
そんなに気を遣わせていたのか…とかなり落ち込みました。
自分の知らない自分が原因だった
私は考えごとをしていると眉間にシワがよって、不機嫌そうな顔になるようです。
その状態で人に会えば「不機嫌そう」と思われて当然ですよね。
つまり、
眉間にシワをよせ、考えごとをしながら事務所に入れば、当然「不機嫌」に映るわけで、「おはようございます」「お疲れさまです」などの言葉を添えても、表情が険しければ台無しになってしまいます。
というより、
険しい表情のまま挨拶しても、言葉も暗くなり不機嫌さがより強く伝わるように感じます。
私はこのときまで、不機嫌さをみんなに与えていたなんて、少しも疑いませんでした。
不公平な挨拶から始まった悩み
相談にきたスタッフのAさんも、
朝の挨拶で不快感を与えてしまったという、私の「挨拶」にかかわる失敗談に似ているところがありました。
朝の挨拶…。
Aさんは、美味しいパスタを作れたことから、仲の良い同僚スタッフのBさんを自宅に誘ってご馳走したそう。それはまったく問題ないのですが、翌朝の職場での挨拶がまずかった…💦
翌日の出勤時、Bさんに会ったAさんは、
「おはよう!昨日は喜んでもらえて嬉しかった、楽しかったねぇ…etc」と、昨夜のお礼を伝えながら、会話を弾ませます。
このとき、すぐそばには同じく出勤したスタッフのCさんがいました。
その日を境に、CさんはAさんに対して事務的な態度を取るようになります。
そう、つまりAさんの悩みは
「Cさんの態度が変わり、よそよそしくなって以前のようなコミュニケーションがとれなくなった」というものでした。
Aさんは、不愉快な思いをさせてしまったことに気づいていません。
ここが私の失敗談と似ています。
私もAさんも、自分の知らない自分が「やらかしてしまった」ということですね。
意識して振り返ってみる
Bさんと楽しく会話を弾ませた出勤時、すぐそばにいたCさんにどんな挨拶をしたのか…まったく思い出せないというAさん。
それほど、Bさんとの会話に夢中になっていたのですね。
Cさんのそのときの気持ちを想像すると…
「適当な挨拶、感じ悪い」(もしくは「挨拶なし?最低!」)
「私は自宅に誘われなかった」
「仲間はずれ?」
「朝からうるさい」など、ネガティブな思いばかりが浮かびます。
無意識にしたことで深く謝罪する必要はありませんが、自分がもしCさんの立場だったらと思うと申し訳なかったと…「不快な思いをさせたことは間違いないかも」と反省したAさん。
振り返り記録
私自身、振り返ることを習慣にできるまでかなり時間がかかりました。
神経質になりすぎると逆効果なので、
振り返ったことを面白おかしくスケジュール帳にメモをするようにしました。
すると、
ビジネス上の行動パターンがわかり、
客観的に自分を見ることができるようになって、だんだん面白くなってきたのです。
気になった相手の言動まで記録するようになった私は、自分の癖だけでなく、相手の癖もなんとなくわかるようになりました。
どう思われているのだろうと心配になることがあれば、ぜひお試しください。
相性が合わないと感じる人は
なんとなく相性が合わない…と感じる人がいたら、
もしかしたらその相手も同じ思いを抱いているかもしれません。
AさんのようにCさんに嫌われている?と感じ、その関係が修復できないまま…「相性が合わない人」になってしまう可能性もあります。
そこには何かしらの原因があると思いますが、はっきりわからないことが多いのも確か。
実は、些細なことが原因かもしれません。
違和感を感じたら、意識して振り返ってみてはいかがでしょう。
振り返り記録はいろいろな意味でおすすめですよ。
信頼できる仲間づくり
とはいえ、
意識して振り返ってみても原因がわからないこと、たくさんあります。
実際、振り返りを違和感なく習慣にできるまでは時間がかかりました。
わからないことで苛立ち、相手に対して怒りを感じてしまっては逆効果です。
そこで、信頼できる仲間づくりを意識したいですね。
自分の知らない自分の悪いところを、しっかり教えてくれる仲間です。
私自身、失敗に気づけたのは仲間のおかげで、今でも心から感謝しています。
指摘に腹を立てない信頼関係
私の場合「〜でこうだったよ、こう思われる可能性があるかも」など、客観的に言動を指摘してくれる仲間がいてくれたので本当に助かりました。
自分の知らない自分を教えてくれるのは第三者しかいません。
自分ではなかなか気づけないので。
ただ、いくら信頼関係があるからといって歯に衣を着せない言い方をされると、さすがに凹みますよね。同時に腹が立ってしまうかもしれません。
そんなときは「ちょっと傷ついたよ…💦」と、素直な気持ちを言い返せるような関係が作れているといいですね。
そのためにも、
客観的に言動を指摘してくれる仲間は「ひとり」で十分です。
たくさんの人に同じことを望むと、良いことばかりではないので事実が見えなくなったり、逆に疲れてしまう可能性があります。
指摘に腹を立てず、素直に受け入れられる仲間がひとり。
とても大切でした。
まとめ
自分の知らない自分を周囲の人はよく見ていて、驚くほどよく知っています。
しかも、他の人が知っている「自分の知らない自分」は悪いことのほうが多いような気がします。良いところは直接褒めてくれることがありますが、悪いところは陰口をたたかれることはあっても、面と向かってなかなか伝えてくれませんよね。
なので、その都度きちんと指摘してくれる仲間がひとりいれば心強いです。
また、コミュニケーションに違和感を感じたら、
- どんな挨拶したかな?
- どんな会話したかな?
- どんな仕事の仕方したかな?
- どんな依頼の仕方したかな?
など、一緒にいた時間を意識して振り返ってみると気づくことがあります。
もしかしたら、
つい他の人に些細な愚痴をこぼしたことが、大きな悪口となって相手に伝わっている可能性も…。
思い当たることがあれば、できる限り早いうちに「あのときはごめんね、これこれこうで気持ちに余裕がなかった」など、会話の中でさりげなく相手を気遣う気持ちを伝えてみてはいかがでしょう。
思いが通じることを祈って…
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました(^^)